| 僕は、鳥猟犬の訓練に養殖した鶉を何時も使っているが、これは旨く用いれば大変素晴らしい事であります。 この技術の要点は、フィールドへ放した鳥を犬にポイントさせるのです。 然し、或る人々にとって養殖した鳥を使用する事は議論の的である。 或る訓練者は、ほんの足しにしかならないか或は全く効果が無いと思い、ゲームに対し甘くなり、良い犬を台無しにする事があると考えている方も居ます。 ゲームに対し甘くなるという意味は、ポイントに強烈さを失う傾向があると言う意味である。 又、他の人はポイントして尾を振ったり、知っていて知らぬ振りをしたり(ブリンキング)、見落したり(ドロッピング)するのを養殖鳥のせいにしています。 僕の経験では、これらの意見は経験の不足か、噂か、或は養殖鳥を使用を誤って教えた結果だと思います。 この様な議論は実際に皆さんが経験した結果を主張しているので・・・?・・・結果的には全て正解なのです。 然し、これでは特に当地は自然鳥が少ない環境なので・・・この論議の的の迷路から脱出しなければ・・・!鳥猟犬に鳥を教えることが出来ません! 僕は40年前より鳥猟犬の訓練を始めて以来放鳥鶉を使っていますが良い結果だけで悪い結果は一度も経験していません。 ここで僕が見たり聞いたりした経験から、幾つかの失敗になる事柄と解説をしてみます。 1、仔犬の基礎訓育(年齢に応じた社会化や協調性等)・訓練(呼戻し・運搬等)が出来ていない? この様な仔犬を放鳥鶉に当ててポイントさせフラッシュさすと飛翔した鶉を追いかけて行き最後には銜えるかもしれない? 若し銜えたなら「持って来い」の運搬命令で運搬させ褒めてやる事で主人と共に狩をする楽しみと同時に「狩猟本能と協調性本能」に目覚め(本能を引き出す)ます。 若し運搬が出来なかったら鶉を銜えて逃げ回り「主人は!ノオ・待て・コイ」等と理解出来ない単語を使い大声で怒鳴りまくる始末? 仔犬は混乱して何をすれば主人が喜んでくれるか解らなくなり!本能的な特質を引き出すどころかチンプンカンプン・・・? 又、飛翔した鶉が眼に入らなかった場合残臭に興味を持ち鼻を下げてガツガツと嗅ぎ回りだすと即カムイン(来い)の命令又は、声をかけてその場を立ち去る行動をとり次のバードフィールド(放鳥鶉に近く)へ誘導する事で鼻が下がってベタつく行動は回避出来るが!指示にも答えない場合は、仔犬にとって理解出来ない単語を発して混乱させてしまい結果として鼻の下がったベタつき犬にしてしまいます。 2、放鳥用の鶉をフィールドまで運ぶ時犬に絶対悟られない様に運搬する事が不可欠です。 運搬の時は細心の注意をして犬に鶉の臭いが伝わらない所に積んで運搬する事です。 これを怠ると必ずフラッキングとかブリンキング等のゲームに甘くなる原因になります。 3、放鳥鶉は極力!放鳥器を使用しないことです。 放鳥器で基礎訓練を行うと仔犬は本能の捜鳥能力を引き出すことが出来なく逃げ回る鳥の捜索技術の妨げになります。 放鳥器を頻繁に使って訓練した犬に良く見かける光景で?例えばFTの決勝コース等で放鳥した鶉や雉に対して近くへ接近してもポイント出来ず混乱している犬を見かけた経験があると思います。 これは犬の捜鳥能力に由来する結果で詳細な結論は書きませんが放鳥器の弊害で、其処に鳥が居たのか居るのかといった判断能力の欠如が原因です。 まだまだ色んな事が考えられるのですが立派な狩猟パフォーマンス犬にする為には、上述のような事柄から考えてみても!失敗の無い訓練方法は訓練を行なう前に「仔犬の社会化・訓育・訓練」が要求される為に「三つ子の魂百まで」と言われますが犬の発育年齢は人間の7~10倍なので殖者重大な責任があるのです。 沢山自然鳥(小綬鶏はわいてました)が居た頃は鶉を5~6羽使って主人との狩猟本能と協調性を旨く結びつける訓練を行い次からは自然鳥を相手に訓練しましたが自然鳥の減少した昨今置鳥訓練が頻繁に行なわれる事になるので失敗の無いように心がけたいものであります。 因みに、あの有名なエルヒュー犬舎のElhew Snekfoot は8ケ月齢までに800羽位の放鳥鶉に合わせていたそうです。 鳥猟犬は上述の様な事柄に従わなくても「鳥猟専門に」改良繁殖されている為にソコソコの狩猟パフォーマンスはするので「やれ鳥に弱い・鼻が低い・べたつく・協調性が悪い」等と犬のせいにして自己満足している方も居たりして本当に悲しい宿命だと思います。 |