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旅の目的

2008-06-24 23:58
アイルランドに行こうと思ったのは何故だか分らない。ある日ふとアイルランドの北のロンドンデリーから南のコークまで歩いてみようと思ったのである。
アイルランドに何か特別の因縁があったわけでもなく、また、この国に詳しい訳でもない。
思いつくことを書いて見ると;
『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラが最後にタラへ行こうと言っていたのを、アイルランド魂のお父さんのこと共に思い出す。
ダブリンの聖パトリック教会にあるというスイフトの恋人ステラの遺髪を見てみたい。キャロルがこれに触発されての詩を書いているのでそんなことが心の隅っこにある。
イェイツの故郷,スライゴーへ行ってみたいが、そのイェイツは本だけは少し集めただけで余り読んでいない。彼が街中(ロンドン?)でふと思い立って
I will arise and go now, and go to Innisfree:
と歌ったはそこに故郷があるからだが、私の故郷ではない。
まあ、言葉が通じて歩くには丁度の大きさというくらいのものかもしれない。
「予もいづれのとしより、片雲の風にさそわれて、漂泊のおもいやまず」がぴったりなので、この旅は「アイルランドの細道」の旅と名付けておく。

#1

Re^1: 旅の目的

2008-07-14 15:28
このブログを立ち上げて2週間になる。旅の目的に新たな課題が出てきた。
芭蕉の「奥の細道」では1行触れられているだけであるが、大変なことが書いてある。つまり、旅立つ前に「住めるかたは人に譲り、杉風の別墅(しょ)に移るに、・・・」とあり、芭蕉はもう元の所に帰らない覚悟だ。
旅は過去との決別をも意味していた。そのために彼は身辺をすっかり片付けた。そのことにやっと気づいた。
私は元のところへ帰る。しかし、芭蕉と同じように身辺すっかり整理して、旅に出よう。といってもそんな大げさなものではなく、私の身辺といえば、おびただしい本とトランクルーム1杯分の絵であるだけである。これを整理して旅に出よう。いつも、家人や息子達に注意されていることを旅立ちの目的の一つに加えよう。時間はかかるがやらなければならない。#16

旅装ー帽子(1)

2008-07-13 11:48
装備・携帯品の計画で、文句なしに決めたのは帽子である。この帽子を被りたいために、徒歩旅行を計画したと言ってもいいくらいだ。その帽子とはカーボーイ・ハット、STETSON製の本物で、同社のHPのトップページhttp://www.stetsonhat.com/に私の持っているのと色・形ともそっくりのが出てくる。国内では気恥ずかしくて被れないが、海外で、しかも徒歩旅行(本当は騎馬旅行があうのだが・・・)なら許されるというもの。禿頭を強い日差しや雨から守るのに良いと思う。

この帽子は、賞品で戴いたものである。
今から10年ほど前、ある視察旅行の途上、ダラスに寄り、そこの有名なステーキ・ハウスTrail Dusthttp://www.traildust.com/で夕食をした。入ると、牛が一頭丸ごと串に刺されて、薪で焼かれている。一行10人、各々50オンス(1.5キログラム)の特大のステーキが注文され、これを平らげた者にはこの視察の主催者が、テキサス男と認定して、カーボーイ・ハットを進呈すると宣言された。このレストランはネクタイを締めてくるような野暮な人は、その場でネクタイを切られることになっている。壁、柱、天井と、所狭しと切られたネクタイがピンでとめられている。客はあらかじめ知っているから、入り口で、切られてもいいネクタイを買って、わざと締めて行く。ステーキにかぶりついて余念のない頃、歓声が上がるので何かと思うと、テキサス娘の登場である。豊満な体と長い足にジーンズがよく似合った娘がお尻を振り振り、ネクタイを締めている客に近づき、、大きな鋏でネクタイを切って回る。切られる度に歓声が上がる。
さて、問題のステーキであるが、気の弱い人は見ただけで、普通の人は、半分ぐらいでギブアップ。重いワインをがぶがぶ飲みながら、平らげたのは私ともう独りFJさん。骨付きだから、正味は1キロ前後ではないかと思うが、柔らかく味も素晴らしく、いつの間にか食べていた。(HPで同店のメニューも見ることが出来る)

翌日、老舗の帽子屋で頭にあったカーボーイ・ハットを買ってもらった。結構高かったような気がする。被ってみると、ゲリー・グーパーかジョン・ウエインになった気分で、少し背も高くなり、偉くなった気がするのが不思議だった。2人はアメリカにいる間中、誇らしげにそれを被って歩いた(実は被るしか運びようがない)が、成田についたらさすが気恥ずかしくて、脱いでしまった。
この帽子はそれ以来被られることなく、出番を待っていたのである。

もう一つ、フランスの軍隊?の帽子で、つばの反対に、それより大きな日よけが出せる仕掛けになっているもので、これも軽いで持っていきたいと思っている。

Photo by Sigeko

#16

アイルランドの小屋(1)

2008-07-12 22:34
宮崎駿の「ハウルの動く城」の出口の扉には、ダイヤルが付いていて、それによって異なった世界で出ることが出来る。あるとき主人公ソフィーが出たのは、息を呑むほど美しい草原と湖。懐かしい想いがソフィーにも観客にも込み上げてくる。既視観がある。「あっ、アイルランドだ」と私は思った。

この(左図)小屋に見覚えがあるからである。


今から、20年近く前のこと、確か銀座「イエナ」で立ち読みをしていて、衝動買いしてしまった写真集にIrishCottages by Walter Pfeiffer/Maura Shffreyというのがあって、主としてアイルランドの小屋(貧しい家)を撮ったものだが、何度も何度も飽きることなく見た。その中の一つは、油絵で模写したので良く覚えて、返信欄に掲げたようなものである。

「ハウルの動く城」の作画者がこの写真集をご覧になったかどうか知らないが、おそらく私と同じように、この手の小屋に惹かれた方なのであろう。

どこか懐かしいものーそんなもの求めるのが、アイルランドの旅かもしれない。

ちなみにこの小屋は、写真集の説明では、アイルランドの東南部Wexfordで撮影されたもので、私が計画しているコースからは外れるが、行き先々でこんな小屋に会えそうな気がする。
#15

Re^1: アイルランドの小屋(1)

2008-07-12 22:43
写真集のもの(一度に載せる方法が分らなかったので)

W.B. イェイツ (1)

2008-07-11 20:38
W.B. イェイツ (1865-1939)の詩の一部。

「わたしはアイルランドの女」の一部

’I am of Ireland,
And the Holy Land of Ireland,
And time runs on,’ cried she.
‘Come out of charity,
Come dance with me in Ireland.’

「わたしはアイルランドの女
聖なる地 アイルランドの女
時は流れる」と、女は叫んだ
「さあ あわれとおぼしめし
踊ってよ わたしとアイルランドで」


「ブルベン山の麓に」の最後の所。彼の墓碑銘となった。

   Cast a cold eye
     On life, on death.
        Horseman, pass by!

   冷たい目を向けよ
   生に 死に
   騎馬の者よ 過ぎ行け!

和訳は鈴木宏訳『W.B. イェイツ全詩集』より

#14

Re^1: W.B. イェイツ (1)

2008-07-12 06:00
「それらの幻影」の第一連

What if I bade you leave
The cavern of the mind?
There's better exercise
In the sunlight and wind.

心の洞窟を引きはらえ
と私が言ったら困るかな?
陽光と風の中に出れば
もっといい修練になるよ

和訳 鈴木弘訳『W.B.イェイツ全詩集』より

アイルランドの酒(1)

2008-07-08 21:38
ひところ、「ラム酒」に凝っていたいた。スティーブンソンの『宝島』や海賊の物語が好きになって、彼らの愛飲したラム酒に手を出したのである。英米人の発音は『ロム』に近い。アルコール度数45度には驚かないが、70度というのがあって、火の傍で飲むなとある。度数が高いほど酒は上手いと思っている私も、70度のロムはストレートで飲んで美味しくなかった。海賊への熱も冷めないうちに、アイルランド熱が生じ、ここしばらくはアイリッシュウイスキーやギネスとの付き合いが多くなりそうである。

アイルランドは行ったら、まずダブリンで3,4日過ごしたいと思っているが、その時、半日を割いて、オールド・ジェイムソン蒸留所を訪問する予定である。その訳はこうである。

今から2年前、ふとしたご縁で元アイルランド大使からアイリッシュウイスキーを一本戴くという幸運に恵まれた。それは樫の立派な箱に入っていてラベルには「MIDLETON Very rare」とある。2000Selectinということでアイルランドでは珍重されていると元大使のお手紙にあった。さらに嬉しいことには、これには、ダブリン来訪の節は、蒸留所を訪問して寄って欲しいとの招待状が入っていたことである。飲兵衛の私のことだから、中身はすぐ開いてしまったが、ボトルと招待状は残っていて今手元にある。肝心なことだけここに写しておく。

訪問の際はあらかじめマネジャーに電話してください。

電話番号 021-4613594 または01-8725566

ボトル番号 *24594 所有者 Mr.****gaki Hirom

こんなことを思い出しているところへ、SMさんさらメールがあった。

~~~~~~~~~

●昔、「静かなる男」という、アイリッシュのジョン・フォードが監督、ジョン・ウェインとモーリン・オハラ(彼女もアイリッシュ)主演の名画がありました。
アイルランドは行ってみたいと思いつつ実現していない国ですが、司馬遼太郎の「街道をゆく、愛蘭土紀行Ⅰ、Ⅱ」でこの国の全てが分かった積もりで我慢しています。

”ウィスキーはスコットランドで発明されたと、私(*司馬遼)は昔思い込んいた。ところが近頃の資料は殆どがアイルランド起源説をとっている。例えば、1170年イングランドのヘンリー二世がアイルランドを征服した際、ウィ
スキーはスコットランドに伝えられた、或いは約1,000年前にアイルランドで初めて作られた・・

アイルランドはイングランドの被支配民族になりながら、支配民族に殆ど文化的影響を与えていない、ひょっとするとウィスキーぐらいではないか。アーネスト・ウィークリーの「英語の語源」によれば、英語に入ったケルト語
は数語であろうという。ウィスキー(生命の水)、Whiskyが本来のイギリス語としての綴りだが、アイルランドではEが一つ多い。Eが入っていればアイリッシュ・ウィスキーで、スコッチではない・・・

アメリカへは、19~20世紀にかけてアイルランド人がどっと移民しているからアメリカでウィスキーといえばEが付いているのが主なようである。英和大辞典では「Whiskyの綴り方が一般的であるが、商品名としてはイギリスではスコットランド産がWhisky、アイルランド産がWhiskey、アメリカでは輸入品がWhisky、国産品がWhiskeyと綴り分けられることがある・・云々・・」と分かり易く解説している・・・・・”等など。
『余談』:
*上記の言語学者ウィークリーは、ドイツの大学で教えている頃、ドイツ貴族の娘と結婚した。この妻フリーダは、のちに別の英国人と出会い激しい恋におちいり、夫と三児を残して出奔してしまった。相手は6つ年下のD.H.ロレンス(チャタレー夫人の恋人)であったそうです。
*サントリーはWhisky、バーボンはWhiskeyですね。
*ジョン・F・ケネディーの父は第二次大戦当時の駐英大使、ドイツが勝って(天敵)英国が敗れることを願っていた。ボストンの票を握っていたためにルーズベルトは切れなかったそうですが・・・果たして?
~~~~~~~~~
続いて、高瀬さんから、「Irish Whiskeyと言えば、Bushmillと言うブランドのWhiskeyはブランデーを髣髴させる風味で、中々いけますよ。ご参考まで。」

~~~~~~~~~

私のアイルランド旅行はお酒に恵まれた旅になりそうだ。

#13

リバー・ダンス

2008-07-07 01:42
(SM様からのお便り)
下記のメールに書き忘れました。アイルランドといえば「リバー・ダンス」。
これも一度観たいと思いつつ実現していませんが、宮垣さんは本場で楽しまれることでしょう。何故アイリッシュダンスは上半身を直立、脚だけ激しく動かして踊るのか?
イングランドに抑圧された彼らは、英兵が窓から覗いても分からないようにこういうスタイルを考えた、という説があるようです。日本公演も時々あります。
http://jp.youtube.com/watch?v=uaHmcCp77JE

#12

アイリッシュ・ブレイクファースト

2008-07-07 01:38
(だて様からのお便り)  
歩く話はびっくりしました。うらやましい話でもあります。一回の旅行ではせいぜい2週間かそこらしか取れない
私にはそれは考えたことも無かったことでしたが・・・・。
   
そんなことより 何より  それは もう お手軽物見遊山とは180度 趣の違う 本当の旅行と言うものにそれはなるでしょうからね。
           
アイルランドは静謐な自然 (山も川も)が素晴らしいし もちろん街に戻ってのパブも楽しいし 何度でも と思います。                         
#11

旅のルール

2008-07-04 22:38
全くの自由な旅なのだが、多少のルールを作っておくほうがやり易い。

不思議なことに、あらゆるスポーツがそうである。

1.一人旅であること。

2.ロンドンデリーからコークまでは自分の足で歩くこと。

   自転車、馬車への便乗は例外的に許す。

3.車、フェリーなど人工的乗り物を利用する場合は、元の基点戻って歩き出すこと。

ルールは単純なのが良い。

#10

装備・携帯品計画(1)

2008-07-03 23:15
装備・携帯品計画(1)
     
これは、調達のためでもあり、最終点検表ともなるものである。
○有 ?要検討   

リックサック   何リットルのもにするか   
サックカバー      
靴        最大の問題   
靴下      
下着      
上着      
ズボン      
腹巻 ○     
セーター ○     
帽子 ○     ダラスのステーキハウスで579グラムのものを食べた時の賞品
レインウエア   ゴアステックス   
傘      
シュラフ ○ ? 行動の自由がぐんと広がるが・・・   
シート  ?    
杖      
      
眼鏡       今の目にあったものが必要   
時計       海外で使える電波時計は高い   
水筒      
携帯電話     大きな課題   
懐中電灯      
カメラ ○ ?  携帯で代用できないか   
ラジオ ○     
双眼鏡 ○ ?    
地図      
日記・手帖・住所録      
ガイドブック      
筆記具      
磁石 ○     
ナイフ ○     
ライター      
薬      
裁縫道具 ○     
手拭      
石鹸・洗剤      
かみそり      
歯ブラシ      
細引き ○     
ティッシュペーパ      
      
パスポート      
財布      
T/C      
カード ○     
保険証      
現金      
      
      
コッヘル ○ ?    
コンロ ○ ?    
非常食      
水彩道具 ○ ?    
スケッチブック?


#9
      

歩く距離は?

2008-07-01 17:46
ロンドンデリーからコークまでどれだけの距離があるのか、ミッシェランの地図で追うと次のとおりである
まっすぐ南下せずに、西よりの道をとるとして

ロンドンデリー  35km
レタケニー    48km
ドンガゴール   65km
スライゴー    45km
チャールスタウン 96km
ゴールウェイ  105km
リムリック    92km
コーク

 計      486km

これは車で走った距離。実際は小道を通り、コースもさらに西海岸に振ると思うので、これに1.5を乗じて、729kmが一応の目算ということになろう。

#8

  



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