アイルランドの細道
アイルランドを北から南まで徒歩で旅するーその準備から旅の終わりまで
Alice in Tokyo
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B&B
2009-08-23 13:07
私は今度の旅行でアイルランドに40泊したことになりますが、ホテルに7泊し、それ以外はB&Bに泊まりました。
B&Bは、以前、イタリヤやドイツで泊ったことがありますが、アイルランドのB&Bは大変レベルの高く、快適なものでした。
B&Bは文字通り、一夜のベッドルームと朝食を提供する施設で、民宿ではあるのですが、私は「民宿」以上のものがあると思います。
まず、部屋が大きく、清潔で、余計な干渉は無く、ちょっと、遠縁の金持ちの家に泊っている感じと言えば、近いと思います。B&Bも色々ばらつきがあって、一概には言えませんが、私は、ほとんどアイルラン政府観光庁公認の三つ葉のクローバーのような「シャムロック」のマークの付いている所に泊ったのですが、申し分ありませんでした。
B&Bも部屋数が多くなるとタウン・ハウスと呼ばれたり、農家のそれはファーム・ハウスと呼ばれます。
B&Bは、多少例外はありますが、女主人が取り仕切ります。この点、日本の旅館が女将が中心となっているのに似ています。その夫は補助的な役割を担います。沢山の子供を育てたお母さんが、子供が巣立った後の部屋を、客人に提供するといったイメージがあります。
あなたが、目的のB&Bを探し当てて、そのベルを鳴らし、出迎えてくれるのは大抵、このお母さんなのです。
この出迎えが大変心温まるもので、私の場合は、重い荷物を背負って、20キロくらい歩いた後たどり着きますので、全身に安堵の気持ちが漲ります。
部屋に案内されて、その部屋の立派さにまず満足します。大きく、清潔です。中にはどうしてこんなに塵一つないほど掃除できるのか不思議に思うものもあります。勿論町中のB&Bはやや狭いことがありますが、日本のビジネス・ホテルよりもくつろげます。客は、その部屋と玄関の鍵を渡されます。夕食に出るは全く我が家と同様に自由に出入りできるのです。
翌日の朝食の時間や中身の希望を聞かれます。特段のことがなければ、これ以外の干渉はありません。
部屋には、シャワー、それに、湯茶のセットが着いています。湯沸しは220ボルトですから、あっという間にお湯が沸きます。紅茶、コーヒーやクッキーなどが備え付けてありますから、付いて一休みするのに十分です。勿論、着いたときに、宿の主人が入れてくれることもあります。テレビも各部屋に備え付けてあります。
この自分の部屋外に、居間が共用スペースとして提供されています。ここには、この家庭のコレクションや暖炉の上には家族の写真、たとえば、大学の卒業写真、子供の結婚式、孫の写真など飾られていて、遠縁の親戚という感じを受けるのです。このスペースには時には、この家の夫や娘さんがいることがありますが、大変立派な応接間という感じです。
朝、前夜申し出た時間に食堂に行きます。この食堂は大変立派にデーブル・セッティングがなされていて、気持ちのいいものです。アイリッシュ・ブレークファーストについては既に書きましたので、繰り返しませんが、先ほどの居間と食堂のアレンジは学ぶべきものが多いと思います。
B&Bの場所については、注意が必要です。車での移動が前提となっている現在、町の中心から離れたところにあることが多いです。町の見学を中心とする場合は、ちょっと不便ですし、一番問題は、夕食です。宿が町の中心にあれば、そこのレストランやパブで夕食がとれて問題がないのですが、郊外のB&Bでは夕食に窮することがあります。このような場合に、途中の店で、食べ物を仕入れていきます。湯茶の設備があるので、その用意をして行けば問題はありません。うっかりその用意をして行かず困ったことがありました。事情を話して、サンドイッチなど作ってもらったことがありますが、これは変則です。例外的に、ディナーを作ってくれるところがあります。私も2度そのようなB&Bに泊まりました。スープとメイン・ディッシュとデザートがついて25ユーロで、量が多く食べ切れませんでした。
ホテルは世界どこでも共通性がありますが、B&Bは家庭の個性がそのまま反映させて、面白いものです。
私の場合はパソコンをインターネットに繋ぐのに、その家のパソコンを見せてもらったり、翌日の宿を取るのを手伝ってもらうことによって、より親密になりました。
全く自然な受け入れ方、アイイッシュ・ホスピタリティとでも言うのでしょうか?それに、周りの雰囲気も大変よく、いくつかのB&Bは、もう一度訪ねてみたいと思うような好印象を残しました。皆少し辺鄙なところなので、もう行くことはないでしょう。
写真:このクローバ「シャムロック」が目印。
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